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今回は久し振りに、<君が好きじゃ、駄目ですか?(エリオル他)>を更新します。今回は第7話(最終話)です。前回の続きです。まず、本編の前に最終話登場人物を紹介して置きます。*この話にオリキャラを含む為、苦手な方はお読みにならないで下さい。本編は下記に更新して行きます。
<最終話登場人物>
白峰 椿(しらみね つばき)・・・第2話・第5話・最終話
山崎 貴史・・・第1話・第5話・最終話
今村 菜桜(なお)・・・最終話のみ。椿の一つ学年が下の幼馴染。新聞部に所属している。名前の由来は菜の花と桜から。*今村菜桜に貼って有るリンクは本館の記事のリンクです。
宗方 ユヅ・・・椿の屋敷のメイド。毒舌家。*宗方 ユヅに貼って有るリンクは本館の記事のリンクです。こちらには詳しい説明を載せていくつもりです。
八雲 葵・空(やくも あおい・そら)・・・喫茶店のあおぞらの娘。因みに、双子の姉妹。
八雲 風香(やくも ふうか)・・・喫茶店のあおぞらのママ。因みに、葵と空の姉。
<最終話登場人物>
白峰 椿(しらみね つばき)・・・第2話・第5話・最終話
山崎 貴史・・・第1話・第5話・最終話
今村 菜桜(なお)・・・最終話のみ。椿の一つ学年が下の幼馴染。新聞部に所属している。名前の由来は菜の花と桜から。*今村菜桜に貼って有るリンクは本館の記事のリンクです。
宗方 ユヅ・・・椿の屋敷のメイド。毒舌家。*宗方 ユヅに貼って有るリンクは本館の記事のリンクです。こちらには詳しい説明を載せていくつもりです。
八雲 葵・空(やくも あおい・そら)・・・喫茶店のあおぞらの娘。因みに、双子の姉妹。
八雲 風香(やくも ふうか)・・・喫茶店のあおぞらのママ。因みに、葵と空の姉。
<君が好きじゃ、駄目ですか?(エリオル他)最終話>
エリオル(僕は雨寺君に絶対に謝りませんよ!僕は悪くないんですからね!)
エリオルは翌日の学校の帰り道、反対側の歩道を歩いている輝を見て思った。2人はエリオルの様子を建物の陰から見ていた。
山崎「柊沢君はあきいや、雨寺君に何かしたのかい?」
小狼「ああ、まぁな!アイツに余計な事言ったんだよ!」
山崎「はぁ、全く、柊沢君たら、仕方ない子だねぇ!」
小狼「どちらも悪いんだけどな!」
山崎「そうなんだ!こういう時は余り関わらない方が良いと思うよ!」
小狼「ああ、そうだな!」
2人は小声で喋っていた。
椿(ああ、どうしましょう!ケーキの事しか考えてませんでしたわ!あきらはプレゼント、何か要らないって、どうせ言うんでしょうね!私は友達以上恋人未満なんて嫌ですよ!あきらは私の事は友達にしか考えていないのでしょう!あきらの一番好きな人は・・・もみじちゃんなんですわ!今も昔も変わらず!)
椿は溜息を吐いていた。
一方、輝はショーウィンドーに飾ってあるウェディングドレスを見ながら、妄想していた。
輝(椿さんがこれを着たら、似合うだろうな!椿さんの結婚式、見に行くから!あれ?どうして、こんなに悲しくなるんだ?)
椿の所に少年が通り掛った。
通りすがりの少年「どうしたんだ?ツッキー?何か遭ったのか?」
椿「な、菜桜(なお)!?いいえ、何でも有りませんわ!」
輝「!?」
(い、今村!?)
輝は今村 菜桜を見て、驚いていた。
椿「(ムッ)ツッキーなんて呼ばないで下さい!それより、何か、御用でしょうか?」
菜桜「い、/////いや、/////べ、/////別に、ただ、通り掛かっただけだよ!何か、遭ったら、俺に言えよ!じゃあな?つばきちゃん!」
椿「御機嫌よう!菜桜!」
(変な菜桜!)
菜桜(あっ、そうだ!思い出した!母さんに買い物頼まれてたんだったな!いや、違うかも!まぁ良いか!)
菜桜は大急ぎで駆けて行った。
輝「何だ?アイツ!」
椿は何時の間にか、傍にやって来ている輝に気付いていた。
椿(聞くなら、今がチャンスですわ!)
輝・椿「あ、/////あのう!」
輝「そ、/////そちらからどうぞ!/////」
椿「い、/////いえいえ、てるの方からお願いします!」
エリオル「雨寺君にこんな所で偶然逢えるなんて光栄ですね!僕は嬉しいですよ!」
輝・椿「!?」
輝「ああっ!?な、何で、ここに居るんだよ?お前は!」
椿「あら、何時ぞやのてるのストーカーさんですわ!まぁ、気持ちが悪いです事!」
エリオル「ス、ストーカー!?なんて、人聞きの悪い事を言うんですか!白峰さん、ストーカーは貴女ではないのですか?彼の事を勝手に調べ回って、プライバシーの侵害ですよ!」
輝「お前が言うな!確かに、椿さんの行動は少し変だとは思った!余所余所しいというか、・・・」
エリオル「先程、雨寺君がショーウィンドーを見ていたのが、すっごく気になりますね!もしかして、白峰さんの事を考えてたんですか?」
輝「ばっ、/////馬鹿!お、/////お前に関係無いだろ!それより、お前は何しに来たんだ?どうせ、」
山崎「からかいに来たんだよね!柊沢君!」
小狼「ああ、俺もな、そうだと思ったんだ!」
エリオル「何なんですか?貴方達は!何時から見てたんですか?立ち聞き良くないですね!全く!」
小狼「だから、俺は止めようって言ったのに!(言い訳)」
山崎「しょうがないよ!聞こえちゃったんだから!(言い訳)あれぇ?そんな事、何時、言ったんだい?李君!僕は聞いた覚えは無いけどさ!」
小狼「さっき、俺はお前に言ったのに、何で言う事を聞かないんだよ!」
小狼は山崎を咎めた。
椿「てるの事、心配して付いて来ちゃったんですよね!何て、優しい方々なんでしょうね!」
輝「い、いや、コイツらにそんな事は一言も頼んでないぞ!勝手な事しやがって~!」
小狼「ごめん、悪かった!どうしてもって、コイツが聞かないもんだから!」
小狼は山崎を見て言った。
山崎「君も本当は雨寺君の事が心配だったんでしょ?」
小狼「い、いや、ち、違う!べ、別に、雨寺の為じゃないんだからな!お、俺はただ、コイツが何、仕出かすか気になっただけだよ!」
山崎「確かに、柊沢君は僕にも判らない事を平気でやったりするもんね!ホント、おっかないったら、ありゃしないね!全く!」
小狼「お前は自分の事を棚に上げて言うな!毎回、お前らに巻き込まれる俺の身にもなってくれよ?」
山崎「ごめんよ!もうしないから!」
小狼「どうなんだか!」
菜桜「えっ!?そうなの?」
一同「!?」
椿「菜桜!帰ったんじゃなかったんですの?部外者は黙ってなさい!」
菜桜「ああ、何か、面白そうだったからさ、つい聞きいっちゃった!何か、ごめん!」
菜桜は続ける。
菜桜「後、お前が心配でさ、この変な人に何かされるんじゃないのかと思ってさ!」
菜桜はエリオルに向かって指を指す。
椿「私じゃありませんわ!それは私ではなく、この人が狙っていらっしゃるのはてるですわよ!」
菜桜「マ、マジっすか!?」
小狼と山崎は椿の言った事に頷く。
菜桜「まぁ、確かに、輝は可愛いけど、男だぜ!」
山崎「うんまぁ、そうなんだけどさぁ~!」
小狼「つい、気になってな!」
山崎「うんうん!でも、あれじゃねぇ~!」
小狼「ああ!うん!確かにな!」
輝「なっ、何だ?僕の事をジロジロと見て?」
菜桜「輝ぁ~、俺は新聞部だから、学校内のスキャンダル大好きなんだよ!つばきちゃんと輝の事を記事に書こうかなぁ!そんでもって、後、友枝中の柊沢エリオルの悪い噂について、2人に是非、聞きたいんだけどさ?」
輝「止(よ)せよ!今村!そんな事したら、ますます、学校中から嫌われるぞ?」
山崎「柊沢君について、聞きたいって!?止めときなよ!今村君!」
小狼「山崎の言う通りだと思うぞ!今村、痛い目に遭う前に止めとけ!」
椿「私は菜桜がどうなろうが関係ありませんわ!ですが、うちの学校の皆さんと友枝中学校の皆さんに迷惑が掛るので止めて下さらないかしら!」
菜桜は椿にキツイ事を言われ、項垂れていた。
菜桜「つばきちゃん、ゆうんなら、仕方無いなぁ!無かった事にするぜ!さようなら、つばきちゃん!」
菜桜はしょぼくれた様子で去って行った。
山崎「そういえばさぁ、何時の間にか、柊沢君が居ないんだけど、何所行ったのかなぁ?」
椿「確かに、山崎君の言う通りですわ!一体、どちらへ行かれたんでしょうか?」
小狼「じゃあ、あれは?柊沢じゃないのか?アイツ、女の人と喋ってるぞ!」
小狼はエリオルと綺麗な女の人を見て言った。一方、椿は小狼の話を聞いて、困った顔していた。
山崎「あの人に見覚えが有るんですか?」
椿「え、ええ!あの方は家に来ているメイドさんの宗方 ユヅですわ!」
輝「なっ、何ですって!?何か、不味い事でも有るんですか?椿さん!」
椿「あの人は私に対して、失礼な事を言いますのよ!私はあの人をクビにしたいのですが、私が雇ってるわけではないので、出来ませんの!」
椿は溜息を吐きながら言った。
輝「確かに、椿さんの言う通り、僕もそう思います。あんなメイドを毎日、見ていると息が詰まりそうです。」
山崎「僕もあんな人は無理です。居なくなれば良いのにね!」
輝(同感だなぁ!)
小狼(そうだなぁ!)
輝と小狼は椿と山崎の言った事に頷く。
椿「ああ、でも、彼女は決して、間違った事は仰ってないのですわ!そう、私の見る目が無いだけですわね!ユヅさんは私にこう仰いました!『お嬢様に釣り合う位の外見がお美しく、性格が良くて、頭が良くて、お嬢様より背の高い殿方で無ければ、いけませんわよ!』」
小狼「そんな人は簡単に見つからないと思います。」
(物語じゃあるまいし、そんな奴、居るわけないだろうが!多分!)
椿「そうですわよね?居らっしゃいませんわよね!多分ですが!」
輝「そうですよね?椿さん!」
小狼「そんな事より、椿さんに昨日の事は言ったのか?雨寺!」
輝「あ、ああ!言ったよ!」
山崎「ねぇ、何の話だい?李君!」
小狼「いや、お前には関係ない話だから、気にするな!」
山崎「君は僕の事、信用出来ないの?」
小狼「信用出来ない!だって、お前はさぁ、他の人に言いふらすだろうと思ったから!」
山崎「ああ、そう!もう良いよ!李君の事なんか、僕は知~らない!僕の事を仲間外れにしてさぁ、どういうつもりなの?僕はね、李君に頼まれ事をしたって、ぜっ~たいに聞いてやらないんだからね!僕は本気だよ!李君のバ~カ!僕はもう帰るから!」
小狼(山崎、お前は小学生か?)
「ちょっ、ちょっと、待て!山崎!俺が悪かったよ!許してくれ!お前、まさかと思うけど、・・・妬いてるのか?」
山崎「だ、だったら、何だっていうんだい!」
小狼(な、何か、何時もより怖いぞ!コイツ!違う意味で!)
一方、椿は自分の身長の事で落ち込んでいた。
椿(私より、身長が高い方なんて、居るわけないですよね。ぐすん!)
輝(椿さんの身長はた、確か、・・・180㎝位有ったはずだけどな!椿さんの身長が高いっていったら、スポーツ選手かファッションモデル位かなぁ?後、2人を勘違いで喧嘩させてしまったし、謝ったら許してくれるだろうか?)
「2人共、悪かった!お詫びにあそこの喫茶店のを奢(おご)るから!」
椿「私は皆さんのお邪魔みたいなので、これで、失礼致しますわね!それでは、皆さんでごゆっくりどうぞ!」
椿は足早に去って行った。
エリオル「彼女、去り際が悲しそうでしたよ!雨寺君、追い掛けなくて良いのですか?」
(私には好都合ですがね!フフフフッ!)
輝「元はといえば、お前のせいだろうが!柊沢!」
(お前は椿さんに謝りに行け!)
エリオル「何の事ですか?でも、僕は思うんですが、白峰さんと今村君は良いカップルにみえると思いますよ!ホント残念な2人ですね!言って措きますが、貴方は白峰さんとはつり合いませんよ!いい加減に諦めたらどうですか?後、昨日、僕が雨寺君に言った事は忘れて下さいね!それではこれで、僕は失礼しますよ!」
エリオルは笑顔で帰って行った。一方、エリオルに散々、コケにされ、項垂れる輝。
輝(騙された!柊沢に騙された!)
「2人をそう思ってるんだろう?何か、言ったらどうだ!」
山崎「幾らなんでも、あれは言い過ぎじゃないのかい!」
小狼「あ、ああ、まぁ、そうだなぁ!」
輝「2人の言いたい事は解った!今村から盗ったみたいで悪いしな!今村には明日謝ろう!椿さんをどうか、幸せにしてくれ!と今村に言おう!さようなら!椿さん!どうか、お幸せになる事を心から祈ってる!」
輝を見て、可哀想に思う2人。
小狼「雨寺の気持ちは判る様な気がする!」
山崎(僕にはそういう事は一度も無いし、判らないや!)
「本当にそれで良いの?後で、後悔しても、僕は知らないからね!」
小狼「それ、聞いてて悲しいぞ!あれ?俺も昔、言ってた様な?」
山崎「ん?李君?今、何か言った?」
小狼「い、いや、別に!」
山崎「気になるからさぁ、後で聞かせてよね?」
小狼「な、何で、お前に話さないといけないんだ?」
山崎「まぁ、参考までにね!」
小狼「そ、そんなの物、参考になるわけないだろう!」
小狼は山崎に抗議する。
輝「要するに、山崎君は自分に自信が無いんじゃないのかって言いたいんだな?無いよ!自信なんて、無い!」
山崎「何か、理由が有りそうだね!差支えが無かったら、僕が聞いてあげようか?」
小狼(コイツはまた余計な事を!)
山崎「ここじゃなんだし、取り敢えず入ろうよ!」
3人はあおぞらという喫茶店に入って行った。
双子の女の子達「いらっしゃいませ!御注文は何に致しましょうか?」
3人がテーブルに席につくと、双子の女の子達に声を掛けられた。どうやら、双子はこの店の娘らしい。
双子の片割れ「あっ、お兄ちゃん達、この前、来たような気がするけど?ね?あおちゃん!」
葵(あおい)「うん、そうだね!でも、雨寺のお兄ちゃんは久しぶりだよね!ね?くうちゃん!」
空(そら)「うん、そうだよね!最近見なかったよね!」
双子の髪型は長い茶髪を三つ編みのツインテールに同じ制服、違うのは首元のリボンの色と見分けがつくように、左の子はお花のヘヤピンを付けている。
輝「お前らなぁ!」
(コイツらは相変わらず、どっちがどっちなのか判らないなぁ!)
葵「(輝の事は耳に入って来ない。)だよね!ねぇ、雨寺のお兄ちゃん?紅葉お姉ちゃんとは」
空「最近、どうなの?」
輝「!?」
山崎(あきら君、完全に、双子ちゃんのペースにハマってるね!ここは話題を変えなくちゃね!)
「2人で盛り上がってるとこ、悪いけど、ここのおすすめのケーキって、何だい?」
小狼「俺もそれを聞きたかったんだ!」
葵・空「あはっ!勝手に盛り上がってごめんなさい!えっ!?おすすめのケーキですか!?今の時期だと、パンプキンパイがおすすめですよ。」
空「ハローウィンが近いですからね!」
葵「あっ!言い忘れましたが、今日は木曜日なので、メンズDAYになりますぅ!ね、お姉ちゃん!」
風香「ええ、そうよ!それより、葵!私の事はここでは、お姉ちゃんじゃなくって、ママって、呼びなさいって、何時も言ってるでしょ?」
葵「すみませんでした!」
葵は姉である風香に怒られている。
風香「うちの妹が失礼な事を言ってごめんね!」
輝「い、いえ、気にしてませんから!」
小狼と山崎は辺りを見回す。
小狼「そういえば、この店、客がやけに少なくないか?」
山崎「うん、そうだね!僕もそう思ってたよ!」
風香「あっ、それは、うちの近くに、カフェ・ド・ターコイズという新しいお洒落なカフェが出来たからなのよ!それで、うちのお客さんがそちらに取られてしまったの!」
小狼「そうだったんですか!」
風香「後、ママが美人で若いっていうのも有るけどね!はぁ~!」
山崎「なるほどね!その人達はママが目当てで通ってるんですよ!僕はそういうのは余り良くないなって思うんですよ!」
風香「あっ、それより、もう直ぐ、あきら君の誕生日でしょ?」
輝「は、はい、そうです!でも、この年になって、誕生日を祝うのはどうかと思うんです!余り嬉しくないです!」
山崎「ふ~ん、そうなんだ!僕は誕生日を祝われるがとても嬉しい事だよ!特に、千春ちゃんにはね!あははは!」
小狼「俺はさくらに!」
輝「その日はうちの双子達が大騒ぎするから嫌なんだ!」
山崎「そうかなぁ?賑やかで良いじゃないか!僕も、今度、呼んでよ?」
小狼「あのさぁ、その事で今、思い出したんだが、確か、小学校の時、山崎達が開いた俺の誕生日パーティーを台無しにした事覚えてるか?」
山崎「そんな事、有ったね!でも、台無しにしたのは僕じゃないよ!それやったのは、大道寺さんと柊沢君だよ!2人は李君の事を恨んでるのかなぁ?李君、2人に何かしたの?」
小狼「してないよ!」
山崎「そうかい!済んだ事はさ、もう良いよ!後、やっぱり、僕達が雨寺君に奢るよ!ね、李君!」
小狼「あ、ああ、そうだな!」
風香「適当に、ケーキを持って来たから、好きなの選んでね?」
小狼・山崎・輝「有り難うございます!」
2人はケーキを食べながら、思っていた。
小狼・山崎(ここのお店のケーキ、美味しいから、お土産に帰ろう!)
2人は嬉しそうな顔していた。
一方、輝は携帯電話に届いていたメールを見ていた。そこにはこう書いてあった。
椿:先程はすみませんでした!私が軽率でした!後程、お詫びに参ります!
輝(悪いのは僕の方だ!椿さんが謝る事じゃないよ!椿さんに何か、買って帰ろう!)
終わり
エリオル(僕は雨寺君に絶対に謝りませんよ!僕は悪くないんですからね!)
エリオルは翌日の学校の帰り道、反対側の歩道を歩いている輝を見て思った。2人はエリオルの様子を建物の陰から見ていた。
山崎「柊沢君はあきいや、雨寺君に何かしたのかい?」
小狼「ああ、まぁな!アイツに余計な事言ったんだよ!」
山崎「はぁ、全く、柊沢君たら、仕方ない子だねぇ!」
小狼「どちらも悪いんだけどな!」
山崎「そうなんだ!こういう時は余り関わらない方が良いと思うよ!」
小狼「ああ、そうだな!」
2人は小声で喋っていた。
椿(ああ、どうしましょう!ケーキの事しか考えてませんでしたわ!あきらはプレゼント、何か要らないって、どうせ言うんでしょうね!私は友達以上恋人未満なんて嫌ですよ!あきらは私の事は友達にしか考えていないのでしょう!あきらの一番好きな人は・・・もみじちゃんなんですわ!今も昔も変わらず!)
椿は溜息を吐いていた。
一方、輝はショーウィンドーに飾ってあるウェディングドレスを見ながら、妄想していた。
輝(椿さんがこれを着たら、似合うだろうな!椿さんの結婚式、見に行くから!あれ?どうして、こんなに悲しくなるんだ?)
椿の所に少年が通り掛った。
通りすがりの少年「どうしたんだ?ツッキー?何か遭ったのか?」
椿「な、菜桜(なお)!?いいえ、何でも有りませんわ!」
輝「!?」
(い、今村!?)
輝は今村 菜桜を見て、驚いていた。
椿「(ムッ)ツッキーなんて呼ばないで下さい!それより、何か、御用でしょうか?」
菜桜「い、/////いや、/////べ、/////別に、ただ、通り掛かっただけだよ!何か、遭ったら、俺に言えよ!じゃあな?つばきちゃん!」
椿「御機嫌よう!菜桜!」
(変な菜桜!)
菜桜(あっ、そうだ!思い出した!母さんに買い物頼まれてたんだったな!いや、違うかも!まぁ良いか!)
菜桜は大急ぎで駆けて行った。
輝「何だ?アイツ!」
椿は何時の間にか、傍にやって来ている輝に気付いていた。
椿(聞くなら、今がチャンスですわ!)
輝・椿「あ、/////あのう!」
輝「そ、/////そちらからどうぞ!/////」
椿「い、/////いえいえ、てるの方からお願いします!」
エリオル「雨寺君にこんな所で偶然逢えるなんて光栄ですね!僕は嬉しいですよ!」
輝・椿「!?」
輝「ああっ!?な、何で、ここに居るんだよ?お前は!」
椿「あら、何時ぞやのてるのストーカーさんですわ!まぁ、気持ちが悪いです事!」
エリオル「ス、ストーカー!?なんて、人聞きの悪い事を言うんですか!白峰さん、ストーカーは貴女ではないのですか?彼の事を勝手に調べ回って、プライバシーの侵害ですよ!」
輝「お前が言うな!確かに、椿さんの行動は少し変だとは思った!余所余所しいというか、・・・」
エリオル「先程、雨寺君がショーウィンドーを見ていたのが、すっごく気になりますね!もしかして、白峰さんの事を考えてたんですか?」
輝「ばっ、/////馬鹿!お、/////お前に関係無いだろ!それより、お前は何しに来たんだ?どうせ、」
山崎「からかいに来たんだよね!柊沢君!」
小狼「ああ、俺もな、そうだと思ったんだ!」
エリオル「何なんですか?貴方達は!何時から見てたんですか?立ち聞き良くないですね!全く!」
小狼「だから、俺は止めようって言ったのに!(言い訳)」
山崎「しょうがないよ!聞こえちゃったんだから!(言い訳)あれぇ?そんな事、何時、言ったんだい?李君!僕は聞いた覚えは無いけどさ!」
小狼「さっき、俺はお前に言ったのに、何で言う事を聞かないんだよ!」
小狼は山崎を咎めた。
椿「てるの事、心配して付いて来ちゃったんですよね!何て、優しい方々なんでしょうね!」
輝「い、いや、コイツらにそんな事は一言も頼んでないぞ!勝手な事しやがって~!」
小狼「ごめん、悪かった!どうしてもって、コイツが聞かないもんだから!」
小狼は山崎を見て言った。
山崎「君も本当は雨寺君の事が心配だったんでしょ?」
小狼「い、いや、ち、違う!べ、別に、雨寺の為じゃないんだからな!お、俺はただ、コイツが何、仕出かすか気になっただけだよ!」
山崎「確かに、柊沢君は僕にも判らない事を平気でやったりするもんね!ホント、おっかないったら、ありゃしないね!全く!」
小狼「お前は自分の事を棚に上げて言うな!毎回、お前らに巻き込まれる俺の身にもなってくれよ?」
山崎「ごめんよ!もうしないから!」
小狼「どうなんだか!」
菜桜「えっ!?そうなの?」
一同「!?」
椿「菜桜!帰ったんじゃなかったんですの?部外者は黙ってなさい!」
菜桜「ああ、何か、面白そうだったからさ、つい聞きいっちゃった!何か、ごめん!」
菜桜は続ける。
菜桜「後、お前が心配でさ、この変な人に何かされるんじゃないのかと思ってさ!」
菜桜はエリオルに向かって指を指す。
椿「私じゃありませんわ!それは私ではなく、この人が狙っていらっしゃるのはてるですわよ!」
菜桜「マ、マジっすか!?」
小狼と山崎は椿の言った事に頷く。
菜桜「まぁ、確かに、輝は可愛いけど、男だぜ!」
山崎「うんまぁ、そうなんだけどさぁ~!」
小狼「つい、気になってな!」
山崎「うんうん!でも、あれじゃねぇ~!」
小狼「ああ!うん!確かにな!」
輝「なっ、何だ?僕の事をジロジロと見て?」
菜桜「輝ぁ~、俺は新聞部だから、学校内のスキャンダル大好きなんだよ!つばきちゃんと輝の事を記事に書こうかなぁ!そんでもって、後、友枝中の柊沢エリオルの悪い噂について、2人に是非、聞きたいんだけどさ?」
輝「止(よ)せよ!今村!そんな事したら、ますます、学校中から嫌われるぞ?」
山崎「柊沢君について、聞きたいって!?止めときなよ!今村君!」
小狼「山崎の言う通りだと思うぞ!今村、痛い目に遭う前に止めとけ!」
椿「私は菜桜がどうなろうが関係ありませんわ!ですが、うちの学校の皆さんと友枝中学校の皆さんに迷惑が掛るので止めて下さらないかしら!」
菜桜は椿にキツイ事を言われ、項垂れていた。
菜桜「つばきちゃん、ゆうんなら、仕方無いなぁ!無かった事にするぜ!さようなら、つばきちゃん!」
菜桜はしょぼくれた様子で去って行った。
山崎「そういえばさぁ、何時の間にか、柊沢君が居ないんだけど、何所行ったのかなぁ?」
椿「確かに、山崎君の言う通りですわ!一体、どちらへ行かれたんでしょうか?」
小狼「じゃあ、あれは?柊沢じゃないのか?アイツ、女の人と喋ってるぞ!」
小狼はエリオルと綺麗な女の人を見て言った。一方、椿は小狼の話を聞いて、困った顔していた。
山崎「あの人に見覚えが有るんですか?」
椿「え、ええ!あの方は家に来ているメイドさんの宗方 ユヅですわ!」
輝「なっ、何ですって!?何か、不味い事でも有るんですか?椿さん!」
椿「あの人は私に対して、失礼な事を言いますのよ!私はあの人をクビにしたいのですが、私が雇ってるわけではないので、出来ませんの!」
椿は溜息を吐きながら言った。
輝「確かに、椿さんの言う通り、僕もそう思います。あんなメイドを毎日、見ていると息が詰まりそうです。」
山崎「僕もあんな人は無理です。居なくなれば良いのにね!」
輝(同感だなぁ!)
小狼(そうだなぁ!)
輝と小狼は椿と山崎の言った事に頷く。
椿「ああ、でも、彼女は決して、間違った事は仰ってないのですわ!そう、私の見る目が無いだけですわね!ユヅさんは私にこう仰いました!『お嬢様に釣り合う位の外見がお美しく、性格が良くて、頭が良くて、お嬢様より背の高い殿方で無ければ、いけませんわよ!』」
小狼「そんな人は簡単に見つからないと思います。」
(物語じゃあるまいし、そんな奴、居るわけないだろうが!多分!)
椿「そうですわよね?居らっしゃいませんわよね!多分ですが!」
輝「そうですよね?椿さん!」
小狼「そんな事より、椿さんに昨日の事は言ったのか?雨寺!」
輝「あ、ああ!言ったよ!」
山崎「ねぇ、何の話だい?李君!」
小狼「いや、お前には関係ない話だから、気にするな!」
山崎「君は僕の事、信用出来ないの?」
小狼「信用出来ない!だって、お前はさぁ、他の人に言いふらすだろうと思ったから!」
山崎「ああ、そう!もう良いよ!李君の事なんか、僕は知~らない!僕の事を仲間外れにしてさぁ、どういうつもりなの?僕はね、李君に頼まれ事をしたって、ぜっ~たいに聞いてやらないんだからね!僕は本気だよ!李君のバ~カ!僕はもう帰るから!」
小狼(山崎、お前は小学生か?)
「ちょっ、ちょっと、待て!山崎!俺が悪かったよ!許してくれ!お前、まさかと思うけど、・・・妬いてるのか?」
山崎「だ、だったら、何だっていうんだい!」
小狼(な、何か、何時もより怖いぞ!コイツ!違う意味で!)
一方、椿は自分の身長の事で落ち込んでいた。
椿(私より、身長が高い方なんて、居るわけないですよね。ぐすん!)
輝(椿さんの身長はた、確か、・・・180㎝位有ったはずだけどな!椿さんの身長が高いっていったら、スポーツ選手かファッションモデル位かなぁ?後、2人を勘違いで喧嘩させてしまったし、謝ったら許してくれるだろうか?)
「2人共、悪かった!お詫びにあそこの喫茶店のを奢(おご)るから!」
椿「私は皆さんのお邪魔みたいなので、これで、失礼致しますわね!それでは、皆さんでごゆっくりどうぞ!」
椿は足早に去って行った。
エリオル「彼女、去り際が悲しそうでしたよ!雨寺君、追い掛けなくて良いのですか?」
(私には好都合ですがね!フフフフッ!)
輝「元はといえば、お前のせいだろうが!柊沢!」
(お前は椿さんに謝りに行け!)
エリオル「何の事ですか?でも、僕は思うんですが、白峰さんと今村君は良いカップルにみえると思いますよ!ホント残念な2人ですね!言って措きますが、貴方は白峰さんとはつり合いませんよ!いい加減に諦めたらどうですか?後、昨日、僕が雨寺君に言った事は忘れて下さいね!それではこれで、僕は失礼しますよ!」
エリオルは笑顔で帰って行った。一方、エリオルに散々、コケにされ、項垂れる輝。
輝(騙された!柊沢に騙された!)
「2人をそう思ってるんだろう?何か、言ったらどうだ!」
山崎「幾らなんでも、あれは言い過ぎじゃないのかい!」
小狼「あ、ああ、まぁ、そうだなぁ!」
輝「2人の言いたい事は解った!今村から盗ったみたいで悪いしな!今村には明日謝ろう!椿さんをどうか、幸せにしてくれ!と今村に言おう!さようなら!椿さん!どうか、お幸せになる事を心から祈ってる!」
輝を見て、可哀想に思う2人。
小狼「雨寺の気持ちは判る様な気がする!」
山崎(僕にはそういう事は一度も無いし、判らないや!)
「本当にそれで良いの?後で、後悔しても、僕は知らないからね!」
小狼「それ、聞いてて悲しいぞ!あれ?俺も昔、言ってた様な?」
山崎「ん?李君?今、何か言った?」
小狼「い、いや、別に!」
山崎「気になるからさぁ、後で聞かせてよね?」
小狼「な、何で、お前に話さないといけないんだ?」
山崎「まぁ、参考までにね!」
小狼「そ、そんなの物、参考になるわけないだろう!」
小狼は山崎に抗議する。
輝「要するに、山崎君は自分に自信が無いんじゃないのかって言いたいんだな?無いよ!自信なんて、無い!」
山崎「何か、理由が有りそうだね!差支えが無かったら、僕が聞いてあげようか?」
小狼(コイツはまた余計な事を!)
山崎「ここじゃなんだし、取り敢えず入ろうよ!」
3人はあおぞらという喫茶店に入って行った。
双子の女の子達「いらっしゃいませ!御注文は何に致しましょうか?」
3人がテーブルに席につくと、双子の女の子達に声を掛けられた。どうやら、双子はこの店の娘らしい。
双子の片割れ「あっ、お兄ちゃん達、この前、来たような気がするけど?ね?あおちゃん!」
葵(あおい)「うん、そうだね!でも、雨寺のお兄ちゃんは久しぶりだよね!ね?くうちゃん!」
空(そら)「うん、そうだよね!最近見なかったよね!」
双子の髪型は長い茶髪を三つ編みのツインテールに同じ制服、違うのは首元のリボンの色と見分けがつくように、左の子はお花のヘヤピンを付けている。
輝「お前らなぁ!」
(コイツらは相変わらず、どっちがどっちなのか判らないなぁ!)
葵「(輝の事は耳に入って来ない。)だよね!ねぇ、雨寺のお兄ちゃん?紅葉お姉ちゃんとは」
空「最近、どうなの?」
輝「!?」
山崎(あきら君、完全に、双子ちゃんのペースにハマってるね!ここは話題を変えなくちゃね!)
「2人で盛り上がってるとこ、悪いけど、ここのおすすめのケーキって、何だい?」
小狼「俺もそれを聞きたかったんだ!」
葵・空「あはっ!勝手に盛り上がってごめんなさい!えっ!?おすすめのケーキですか!?今の時期だと、パンプキンパイがおすすめですよ。」
空「ハローウィンが近いですからね!」
葵「あっ!言い忘れましたが、今日は木曜日なので、メンズDAYになりますぅ!ね、お姉ちゃん!」
風香「ええ、そうよ!それより、葵!私の事はここでは、お姉ちゃんじゃなくって、ママって、呼びなさいって、何時も言ってるでしょ?」
葵「すみませんでした!」
葵は姉である風香に怒られている。
風香「うちの妹が失礼な事を言ってごめんね!」
輝「い、いえ、気にしてませんから!」
小狼と山崎は辺りを見回す。
小狼「そういえば、この店、客がやけに少なくないか?」
山崎「うん、そうだね!僕もそう思ってたよ!」
風香「あっ、それは、うちの近くに、カフェ・ド・ターコイズという新しいお洒落なカフェが出来たからなのよ!それで、うちのお客さんがそちらに取られてしまったの!」
小狼「そうだったんですか!」
風香「後、ママが美人で若いっていうのも有るけどね!はぁ~!」
山崎「なるほどね!その人達はママが目当てで通ってるんですよ!僕はそういうのは余り良くないなって思うんですよ!」
風香「あっ、それより、もう直ぐ、あきら君の誕生日でしょ?」
輝「は、はい、そうです!でも、この年になって、誕生日を祝うのはどうかと思うんです!余り嬉しくないです!」
山崎「ふ~ん、そうなんだ!僕は誕生日を祝われるがとても嬉しい事だよ!特に、千春ちゃんにはね!あははは!」
小狼「俺はさくらに!」
輝「その日はうちの双子達が大騒ぎするから嫌なんだ!」
山崎「そうかなぁ?賑やかで良いじゃないか!僕も、今度、呼んでよ?」
小狼「あのさぁ、その事で今、思い出したんだが、確か、小学校の時、山崎達が開いた俺の誕生日パーティーを台無しにした事覚えてるか?」
山崎「そんな事、有ったね!でも、台無しにしたのは僕じゃないよ!それやったのは、大道寺さんと柊沢君だよ!2人は李君の事を恨んでるのかなぁ?李君、2人に何かしたの?」
小狼「してないよ!」
山崎「そうかい!済んだ事はさ、もう良いよ!後、やっぱり、僕達が雨寺君に奢るよ!ね、李君!」
小狼「あ、ああ、そうだな!」
風香「適当に、ケーキを持って来たから、好きなの選んでね?」
小狼・山崎・輝「有り難うございます!」
2人はケーキを食べながら、思っていた。
小狼・山崎(ここのお店のケーキ、美味しいから、お土産に帰ろう!)
2人は嬉しそうな顔していた。
一方、輝は携帯電話に届いていたメールを見ていた。そこにはこう書いてあった。
椿:先程はすみませんでした!私が軽率でした!後程、お詫びに参ります!
輝(悪いのは僕の方だ!椿さんが謝る事じゃないよ!椿さんに何か、買って帰ろう!)
終わり
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プロフィール
HN:
碧 茶々(みどり ちゃちゃ)
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1986/01/06
職業:
フリーター
趣味:
Jopの音楽を聴く事と読書
自己紹介:
このブログのプロフィールは「Chocolateparfait」と同じです。上記は「Chocolateparfait」のURLです。
pixivでは淀川秋桜(よどがわコスモス)で活躍してます。後、詩の作者で御影美琴又はMikotoもあたしです。
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