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 <本当はお前の事が好き>を本日より更新します。このお話は中学生と小学生を行ったり来たりするお話になっています。まずは登場人物紹介です。*オリキャラが出て来るので、そういうのが大丈夫な方のみを読み下さい。


<本当はお前の事が好きの登場人物紹介>

李 小狼

木之本 桜

小嶋・荒木・谷本・・・小狼達のクラスメイト。

山崎 貴史

*この2人が中心となります。但し、その他のキャラも出る予定です。

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<本当はお前の事が好き~第1話~>
 
 こうして、今、俺がコイツと恋人同士で居るのが、夢の様な現実だ。因みに、俺は学校が休みにも拘らず、さくらに呼び出されたのだ。しかし、その理由は聞かされなかったので、俺は大変、困っている状態だ。

小狼「あのさぁ、さくら、一体、どこへ・・・」

桜「内緒だよ!行ってみたら、分かるよ!」

小狼(一体、何なんだ?)

桜「ここだよ!ここ!」

 小狼は桜に電気屋に連れて来られたのだ。

小狼「な~んだ、ここに買い物に来たのか!成程!」

桜「違うよ!」

小狼「だったら、何しにここへ来たんだ?」

桜「ここでね、クマさんのお弁当箱が貰えるって、このチラシに載ってたから、来たの!」

 小狼は桜から手渡されたこの店のチラシを見る。

小狼「ご来店の先着500名様に、クマのお弁当箱をプレゼントだと!?これって、まだ、在るのか?」

桜「まだ、在るか判んないけど、取り敢えず、き・・・ちょっと、小狼君?」

小狼「これを取ってくれば、良いんだよな!判った、さくら!行って来るから、そこの売り場で、ブラブラしといてくれ!直ぐに、戻って来るから!」

 小狼は桜を置いて、速球に走って行ってしまった。

桜(もう、小狼君の馬鹿!)

 桜はふくれっ面で拗ねていた。

店員「はい!この商品はこちらの方で、最後になります。」

客「有り難うございます。」

 小狼の前に並んでいた客は嬉しそうに去って行った。

小狼(はぁ~、貰えなかった!さくらはがっかりするだろうけど、だしの素(かつおだし)って、料理に使えるし、在っても困らない物だな!うん!うん!俺としては、凄く嬉しいな!)

 小狼は桜に対して、全然、悪いとは思っていない様だ。

桜「ねぇ、小狼君?何、ニヤニヤしてるの?」

(何か、怪しい!)

 桜は余りにも、小狼が戻って来るのが遅いので、痺れを切らして、小狼の所へ、やって来たのだ。

小狼「うわぁっ!?さくらか!びっくりさせるなよ!何でも無いよ!クマの弁当箱、貰えなかった!これの埋め合わせをちゃんとするから、許してくれないか!」

 小狼の手はだしの素(かつおだし)を持っていたのだ。

桜「うん、良いよ!」

(そっか、小狼君はこれを見て、それでニヤニヤしてたのね!ホント、小狼君らしいな!)

小狼「解った!」

(さくらはあの弁当箱、そんなに欲しかったんだな!ごめんな、さくら!)

 小狼は桜に済まなそうに思った。

桜「今日は付き合ってくれて有り難う、小狼君!」

小狼「別に、良いんだ!」

(今はこうして、俺はさくらと一緒に居られる事が幸せだなぁ。)

桜「もう、小狼君ったら、置いてっちゃうよ?」

小狼「ま、待ってくれ、さくら!」

 俺はさくらを追い掛けた。




~2年前の修学旅行~


桜「もう、李君!皆、バスに乗っちゃったよ!早く、乗らないと置いてかれちゃうよ!」

小狼「ああ、分かってるよ!」

(コイツは俺の気も知らないで!お前はさっきまで、燥いでたくせに何なんだよ!)

 修学旅行で3日間、長崎に行く事になった5年生の俺達。こういう時は凄く楽しそうにしてる。良く、のんきにして居られるもんだな。こんな時に、カード関係の事が起きたら、どうするつもりなんだろう。しかし、この3日間、何も起こらなかった事が俺は不思議でならないんだ。

?「李君、ホテルに着いてからも、ずっと、ぼ~っと、してたよね?一体、どうしたの?まさか、木之本さんと喧嘩したのかい?」

小狼「えっ?何、喧嘩?山崎、俺が木之本と喧嘩なんてしてないぞ!」

山崎「そう!それなら良いけど!李君、顔色が悪いからさ、どうしたのかなって思ってさ!」

小狼「心配してくれたのか!有り難う、山崎!」

山崎「李君、僕は室長だから、もう行くね!」

 山崎はそう言うと、部屋を出ようとする。

同室の生徒達「何々?李の奴、何か遭ったの?」

 小狼と山崎と同室の3人の生徒達が突然、部屋に入って来る。
 
山崎「ああ、後、君達ね、李君は長旅で疲れてるんだよ!そうっとして置いてあげてよね!」

 そう言うと、山崎は部屋を出て行った。

同室の生徒達(あ~あ、山崎の奴はホント、つまんない奴だよな。)

生徒A「まだ、夕食まで時間が有るし、その辺を探検しようぜ!」

生徒B,C「そうだな!行こう行こう!」

生徒C「女子の居る部屋も行ってみようぜ!」

生徒A,B「良いな、それ!」

 生徒の2人は1人の生徒の意見に賛成する。

 3人の生徒の話をこっそり聞いていた小狼は困った顔で言った。

小狼「コラッ!お前ら、女子の居る部屋に行くのは禁止だって、先生が言ってただろ!絶対に行くのは止めろよ!」

3人「はいはい、解ったよ。」

 そう言うと、3人は舌打ちをして、部屋を出て行った。

小狼「はぁ~っ!」

(ろくでもない輩が居たもんだな!ホントに面倒だな。2度と関わりたくない。)

 小狼はあの3人に困っている。

小狼「本当に具合が悪くなりそうだな!俺も、行かないと。俺の係は確か、食事係だったな。」

 小狼も部屋を後にした。

 小狼は宴会場にやって来ると、桜が宴会場に居た。どうやら、彼女も小狼と同じ係りの様だ。

 小狼は先程の事で、彼女の顔を見るが凄く気不味い。桜は小狼とは対照的に何も無かったかの様な顔をしている。

 桜は脳内は雪兎の事でいっぱいで、小狼の事を考えている余裕など無かったのである。

 小狼は彼女の様子を見ているだけで虚しくなる。

 お互い、無言で作業をする。

桜「どうしたの、李君?」

 突然、桜が声を掛けて来る。

桜「心配しなくても、大丈夫だよっ!さっきの事にしてないよ!」

小狼「ああ、それは良かった!」

 小狼は安心した顔で言った。

桜「ハニーカステラをお土産に買って帰ろうと思ってるんだけど、李君は何を買うか、決めた?」

小狼「俺もカステラにしようと思ってるんだ。」

(ここには2度と来ないかもしれないし、俺は全種類を買って帰ろう。)

桜「そうなんだ!何か困った事が有ったら、いつでも聞いてね。」

小狼「有り難う。」

桜「あっそうだ!そろそろ、皆を呼んで来なくちゃ!李君、私行くね?」

小狼「ああ!」

 桜は宴会場を出て行った。

 小狼は部屋に戻る事にした。

 部屋に戻ると、山崎以外は戻って居なかった。

小狼「あれぇ!?アイツらはどうした?」

山崎「あっ、李君!まだ、戻って来てないよ!ホントにもう、世話の掛かる連中だよね!」

小狼「そうだな!」

 小狼は山崎に対して、頷く。

 そこへ、3人の中の1人が戻って来た。

山崎「あっ、小嶋君!どこに行ってたの?」

 山崎は小嶋に聞いた。

小嶋「俺は荒木と谷本と別れた後、ロビーで休んでた。」

山崎「2人はどこに行ったんだい?」

 山崎は小嶋に聞いた。

小嶋「さぁ、知らない!」

 小嶋は人言の様だ。

山崎「はぁ、君はいい加減だね!」

 山崎は困った顔で小嶋に言う。

小狼「山崎、放っておけよ!そのうち、戻って来るだろう。」

山崎「そうだね!」

 山崎は納得する。

小嶋「チッ、お前らはアイツらの事、そんな軽く見てるわけ?」

山崎「僕達はそんな風には思ってないよ!今は取りあえず、様子見ようって李君と話してただけだよね。ね?李君!」

(小嶋君はさっきと違う事、言ってるよ。)

小狼「・・・あ、ああ。お腹空いたら、戻って来るじゃないか。」

 小狼は続けて言う。

小狼「小嶋お前、さっき、自分で言った事を覚えてるか?」

山崎「まぁまぁ、李君!今、焦ったってしょうがないでしょ?」

小狼「そうは言ってな、山崎・・・」

小嶋「はいはい、俺は悪~ございましたね!」

 小嶋は開き直る。

山崎「あ~あ、その謝り方、気に入らないね!本気で悪いと思ってるの?」

小狼「お前、こんな奴に何、ムキになってんだよ!放っておきゃあ、良いのにさ!」

山崎「確かに、言いたい事は分かるよ!でも・・・」

?「あら、騒がしいですわね!お2人共、どうかなさいましたの?」

小狼(こんな時に、めんどくさい女が来たよ。)

 小狼達が話している所へ、長い黒髪にウェーブの掛かった女生徒が駆け寄って来た。

知世「まぁ、困った時はお互い様ですわ。こういう時は知世ちゃんにお任せですわ!」

山崎「それより、大道寺さん、ここは女子禁制だよ!」

知世「貴方方が余りにも遅いので、わざわざ、私が心配して、呼びに来たというのにそんな言い方は良くありませんわね。」

 知世は心配そうに言った。

小狼「これは俺達のせいでこうなったわけじゃ・・・」

山崎「実は、これは小嶋君と荒木君と谷本君のせいなんだよ!小嶋君、君は危機感は無いのかい?」

知世「無いのでは!あっ!そういえば、私は荒木君と谷本君は宴会場で見かけましたわ!」

小狼・山崎「何だって!?それを早く言えよ!」

 2人は同時に言う。

小嶋「ああ、それは良かった。でも、結局、あの2人に俺は嵌められたんだ。荒木と谷本の薄情者!」

 小嶋は心底、荒木と谷本に腹が立っていた。

知世「まぁ、それはさて措き、李君はさくらちゃんと仲直りしましたの?」

小狼「うっ、うわっ!?ってか、それは今、関係無いだろ、お前!ちゃんと、仲直りしたよ!お前は何が言いたいんだよ?」

知世「あら、それなら、良いんですのよ!」

山崎「はぁ、君はそれを李君に言いに来る為にわざわざ来たのかい。用が済んだのなら、戻りなよ、大道寺さん?」

知世「あら?それ以外に何か、有りますの?」

山崎「君は時と場合を考えなよ。今はどういう状況と思ってるんだよ?」

茶髪のお下げの少女「山崎君、もうそれくらいにしときなさいよ?」

 茶髪のお下げの少女が山崎を止めにやって来た。

山崎「ち、千春ちゃん!?」

千春「知世ちゃんは言っても聞かない子だから、放っておきなさい!」

山崎「は~い!」

千春「後、例の2人はしめといたから、山崎君が心配する事ないんだからね!」

 千春はさらりと言う。

山崎「あ、有り難う、千春ちゃん。」

(千春ちゃんは普通に恐ろしい事言うなぁ。)

千春「小嶋君、夕食の後で話が有るから。」

小嶋「俺は三原に話す事なんて、何も無いよ。」

千春「まぁ、良いから、良いから。」

 小嶋が後で、どうなったかは言うまでもない。


2へ続く
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プロフィール
HN:
碧 茶々(みどり ちゃちゃ)
年齢:
38
性別:
女性
誕生日:
1986/01/06
職業:
フリーター
趣味:
Jopの音楽を聴く事と読書
自己紹介:
このブログのプロフィールは「Chocolateparfait」と同じです。上記は「Chocolateparfait」のURLです。

pixivでは淀川秋桜(よどがわコスモス)で活躍してます。後、詩の作者で御影美琴又はMikotoもあたしです。
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