今回は＜ずっと、ずっと・・・＞の続編の＜Re：ずっと、ずっと・・・＞を更新します。まず本編の前に登場人物紹介です。

＜登場人物紹介＞


大道寺　知世（だいどうじ　ともよ）

李　小狼（リ　シャオラン）

木之本　桜（きのもと　さくら）

本城　真（もとき　まこと）

他

＊＜ずっと、ずっと・・・＞は、オリジナルキャラクターを含みます。大丈夫な方は下記からどうぞ。

＜Re：ずっと、ずっと・・・＞

　昨日の事のせいで、知世は今朝、夢を見たのを気にしていた。その様子を見ていた桜は自分の本を読んでいる（正確には読んでいるふり）小狼に声を掛けた。

桜「小狼君、あのね、本、逆さまだよ！小狼君、本当は知世ちゃんの事、気になるんでしょ？」

小狼「昨日のは大道寺が悪い！自業自得だ！大道寺は勝手に拗ねてるだけだ。変にかかわるな！さくら！放って置け！もう直ぐ、試験だろ？俺がみてやるから・・・」

桜「そ、それって、知世ちゃんから逃げる言い訳だよね？」

小狼（何で、解ったんだ？）

「だ、だから、早く帰ろう！」

桜「う、うん、解った！」

（あれぇ？まだ、試験２週間前だよ、小狼君！まぁ、いっか！）

　２人はふてくされている知世を置いて、教室から出て行った。

　桜と小狼は廊下に出ると、音楽室から妙なギターの音が聞こえてくる。

桜「あれぇ？小狼君、変なギターの音がしない？」

小狼「ああ、そうだなぁ！お、音がズレてる！誰だ！？下手な弾き方をしている奴は？」

　音楽室から怒鳴り声が聞こえてくる様だ。２人はドア越しに耳を澄ましてみると、部長に叱られている真の声が聞こえるではないか。

桜「ここ、フォークソング部の部室だったのをすっかり、忘れてたよ！」

小狼「俺も忘れてた！」

部長「お前、今日は帰れ、本城！」

真「は、はい、すみませんでした！今日は有り難うございました！お先に、失礼します！」

　真は音楽室から出て来ると、何故、桜と小狼が居るか判らなかった。

真「ちょっ、ちょっと！？２人共、こ、こんな所で、何、やってるの？帰ったんじゃなかったのかよ？」

桜・小狼「あっ、いや、その、あははは！（苦笑）ちょっと、気になって！」

真「そう？何か、怪しいなぁ？」

桜「そ、そんな事無いよぉ！それより、本城君、知世ちゃんにちゃんと、謝った方が良いんじゃないかなぁって、私は思うの！」

真「いや、あれを言い出しのはともよちゃんだし、俺はどっちかっていうと被害者だぞ？」

小狼「アイツに乗せられて、悪乗りするお前も悪いぞ、本城！それで、昨日、どれだけ、俺達は大変だったと思ってるんだよ？」

真「李！木之本！ごめんなさい！俺が悪かったです。」

小狼「本当に、悪いと思ってるのか？」

真「ああ、勿論、そう思ってるよ！ともよちゃん本人はそろそろ、頭が冷えてる頃だろうよ。ともよちゃんへ、行って来るよ。」

小狼（本当に、そうだろうか？）

桜「行ってらっしゃい！」

　真は知世の所へ、行ってしまった。

小狼「さてと、邪魔者は居なくなったし、帰ろうか？」

桜「うん！」

　２人は校舎を出ると、名物バカップルが喧嘩していた。

小狼（はぁ～！またかよ！もう、いい加減にしてくれ！）

桜（千春ちゃんと山崎君がまた、喧嘩してるよ！これは止めるべきだよね！）

「もう、ちょっと、小狼君？何するのよ？」

小狼「さくら、良いから、放って置いて帰ろう！こいつらに拘ると、ろくな事はない！」

桜「わ、解ったよ！小狼君！」

　桜は小狼に言われた通り、千春と山崎を放って、帰る事にした。

山崎「２人共、相変わらず、仲良いね！」

千春「うん、そうだね！あっ、それより山崎君、紅葉を食べに行くって、本気で言ってるの？紅葉って、本当に美味しいの？」

山崎「えっ！？僕は食べた事無いから、そんなの知らないよ！あははははっ！」

千春「食べた事無いですって！？また、嘘吐いた！山崎君、何か、もう知らない！」

山崎「いや、あれはね、テレビで言ってた話だよ！ねぇ、ちょっと、千春ちゃん？」

　千春は山崎を置いて、去って行く。

山崎「ねぇってば～！」

千春「知らない！」

山崎「千春ちゃん、置いてかないでよ？僕が悪かった！」

　山崎は千春の後を追う。

知世（おっほほほほ！山崎君また、千春ちゃんに怒られてますわ～！）

　知世は教室の窓から千春と山崎の様子を見ていた。

？「お前は懲りないなぁ！」

知世「あら？まこと君、何時の間に、居ましたの？私は全然、気付きませんでしたわ！」

真「ふざけてる場合か！」

知世「はい、すみませんでした！ですが、私、寂しいですわ！」

真「李と木之本に置いて帰られた事か！」

知世「はい！後、李君のあの物言いが聞き捨てなりませんわ！誰のおかげで、さくらちゃんと恋人同士なれたと思ってらしゃいますの？この私ですわよ！」

真「まぁまぁ、落ち着いて！」

知世「今回、作戦失敗ですわ！李君、許しませんわ！という事で、今日は私の気が済むまで、付き合って下さいな？」

真「しょうがないな！とことん、付き合ってやるぜ！で、それは良いけど、どこへ、行くつもりなんだ？ともよちゃん！」

知世「カラオケで、ストレス発散ですわ！勿論、私が好きなドラマのは〇れ刑事純情派の主題歌ですわよ！」

真「う、うん、解った！」

（うわぁ～、ともよちゃんは相変わらず、渋いなぁ！）

　真は苦笑いを浮かべながら、言った。

真「俺は京〇迷宮案内の主題歌かなぁ！」

知世「貴方も、渋いドラマを観てらっしゃるんですのね？」

真「ほっとけよ！」

知世「後、お〇やさんも良いですわね！」

真「あれ、観てると癒されるしな！」

知世「まぁ～、まこと君は流石、ちゃんと、判ってらっしゃいますわね！」

　知世は嬉しそうに微笑んだ。

終わり

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